ワインの味わい方

ワインの味わい方と知識のつけ方

多種多様なワインを見分け、味わうためにマスター・ソムリエになる必要はありません。ただ練習すればいいのです。全てのワインには個性があり、はっきりとした特徴があります。正しくワインを味わう方法を学べば、より知識を広げることが出来るでしょう。

味わい方法を細かいステップに分けて理解すれば、ワインを評価し、また深く味わうこともできます。以下の方法は、あなた自身の知識をより深めていきます。

見た目

ワインを見ることで何がわかるでしょう? 基本的なこととして、赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、そしてスパークリングワインと分類することができるでしょう。

さらに、種類や製造年数、アルコール度数も分かります。

ワインの色合いに注目してみましょう。深い赤色のワインは皮の厚いタンニンを多く含む、シラーやジンファンデルといったブドウを使用して、鮮やかな赤色のワインは皮の薄いピノノワールといったブドウを使っています。ワインが暗くなったり、濁ったりしているものは、ワインがフィルターにかけられていないものか、品質が悪くなっている物です。

一般的に、赤ワインは熟成を重ねるにつれ、茶色に近い色に変色します。また、白ワインは暗くなり、はちみつや麦わら帽子のような色合いに変化します。

グラスを軽く回すと、「ワインの涙」(またはワインの脚)、グラスの内側に零が伝わり流れ落ちるのがわかります。アルコール度数が高いものほど、多くの雫が生まれ、甘いものほど雫の粒が大きく、ゆっくりと動きます。

香り

ワイン特有の香りはワインの種類と品質を識別するのに味と同じくらいとても重要です。ワインには千以上の香りがありますが、まずはその中の数種類を見分けてみましょう。最初は途方もなく難しいでしょうけれども、いくつかのカテゴリーに分けてみましょう。

果物、スパイス、野菜、花、そしてほかの植物の香りを感じますか? もしマルベックがおばあちゃんの作ったベリーパイの香りがしたと思うのなら、それはそれで結構です。

ワインの香りで、そのワインが品質的に大丈夫なのかどうかもわかります。濡れた段ボール箱、犬のような匂い、カビの匂い、または全く匂いがしなかったりしませんか? そのような変な匂いがしたら、それはワインに何か不備が起きているかもしれません。すでに酸化している、または品質の低下がみられる等が挙げられます。

さて最大に重要なことといえば、ワインを飲むことです。ワインを味わうということは、味を判断するだけではなく、タンニンの量や、酸味、口当たり、そしてワインのバランスを味わうということです。

多くの場合、赤ワインに該当するのですが、飲み込んだ後に、口の中にべたつき感と乾燥したような感じが残ります。これはタンニンが多く含まれていることの証で、この度合いによって識別することができます。

もし飲んだ後に、さっぱり感と水分感が残るようでしたら、それは強い酸味のあるワインです。

ワインの口当たりを確かめるには、舌の上でワインを転がし、重いか軽いかを確かめてみましょう。水を飲んでいるように感じますか? それとも牛乳を飲んでいるように感じられますか?

ワインのバランスはいいですか?例えば、バランスの取れていないワインとは、とても酸味が強く、タンニンが全く含まれていない赤ワイン。白ワインがとても甘く、アルコール度数が非常に弱い。スパークリングワインのアルコール度数がとても高く、非常に炭酸が強いなどです。

どのような風味を味わっていますか?

ワインの味ごとにカテゴリーにするにはとても簡単で、多くの方法がいくつもあります。これらはいくつかの例題ということを覚えておいてください。本来なら何千という味わえる風味があります。

果物:パイナップル、レモン、メロン、オレンジ、イチゴ、ブラックベリー、チェリー、クランベリー、スターフルーツなど。

野菜または花:ラベンダー、唐辛子、バイオレット、スイカズラ

ハーブ:クローバー、オレガノ

スパイス:黒コショウ、白コショウ、その他調理用スパイス

さらには、塩分、鉄、土、革、タバコ、キノコ類を感じられるものもあります。

さまざまなワインテイスティング方法

通常テイスティングでは、ブレンドの違いや、系統、種類、ヴィンテージ等を判別します。

また、一般的には、ホリゾンタル(水平)、バーティカル(垂直)、ブラインド、ダブルブラインドがテイスティングとして挙げられます。

ホリゾンタルワインテイスティング

ホリゾンタルテイスティングでは、製造元が異なるが、同じヴィンテージのものをテイスティングします。こちらは主に、同じ時代の同じ種類のブドウで行いますので、気候の違いとワインの醸造するスタイルの違いを比較することができます。

バァーティカルワインテイスティング

異なるヴィンテージの同じワインが選ばれたワイナリーから選択されます。こちらはワイン製造元の方にとっても、年間の気候による違いや、時期による味わいの違い、ワインの醸造方法がワインにどのような影響を与えるのかを比較することができます。

ブラインドワインテイスティング

通常、同じ種類のものが選択され、種類は公開されても醸造地は知らされない状態で行います。

このやり方は、ワイン醸造所で働く方や、趣味としている方にワインをよく知るためのいい勉強になります。

ダブルブラインドワインテイスティング

こちらは、異なる種類、ヴィンテージものを知らされることなくテイスティングするやり方です。こちらはプロフェッショナルがより知識を深めるために行うのに最適な方法です。

通常どちらのブラインドテイスティングもボトルのラベルは隠され、テイスティングの後にラベルを公開します。

話せば長くなりますが、ひとまず飲んでみましょう!世界各国の異なる醸造地のワインを飲むことで、地域特有のクセを知ることができます。

以下に記されている画像が、ワインテイスティングにおける基本的な流れになります。何よりも大切なことは、あなたが飲みながら楽しむことです。

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