風味豊かなスパイスの効いたお料理は、本当にたくさんあります。スパイシーなお料理にはどんなワインを合わせたらいいのか、頭を悩ませたことはありませんか?
でも、大丈夫です。セラー・アジアに任せてください。世間で思われているのとは反対に、スパイシーなお料理とワインは相性がいいのです。ぜひ、次回、スパイシーなお料理を召し上がるときは、これからご紹介するヒントを基に、ビールではなくワインを選んでみてください。
1.アルコール度数の高いワインは、お料理の風味を引き立てません。
アルコールは唐辛子、つまりスパイスの辛さを和らげてくれるので、スパイシーなお料理にはアルコール度数の高いワインが最適だと信じられていました。しかし、実はアルコールは辛さを引き立ててしまうので、お料理とワインの風味を台無しにしてしまいます。
スパイシーなお料理と一緒にワインを召し上がるときは、シラーズやレッド・ジンファンデルなどのワインはおすすめできません。シェリーやポートワイン、フォーティファイド・ワインなども避けるようにしましょう。
2. さわやかでフルーティな風味豊かな白ワインがおすすめです。ドライなワインはさらにおすすめです。
スパイシーなお料理のときは、さわやかな飲み心地のビールを選ぶ人が多いのではないでしょうか。冷たくてさっぱりとした味わいで口の中がすっきりとし、次の一口のへの準備ができるからでしょう。実は、白ワインにも同じような効果があります。ビールと違って、白ワインの香りと味わいはお料理の香りと混ざり合って風味を引き立たせるので、ビールよりも香り豊かな白ワインの方がおすすめです。
おすすめのワインは、スパイシーなお料理とのコントラストで、更に香りが引き立ちます。スパイスの効いたお料理とドライなすっきりとした味わいの白ワインの組み合わせがいい例です。また、少し甘みの感じられるお料理の場合にも、ドライな白ワインはおすすめです。更に甘めの白ワインも、スパイシーな風味とのバランスが良く、一口ごとにお料理の味を引き立てます。
ドイツのクラシックなリースリングやハルプトロッケン、モスカート・ダスティ、さっぱりとしたヴィーニョ・ヴェルデなどの白ワインを選んでみてください。
3. 赤ワインなら、軽くてシルキーな飲み心地のものを選びましょう。
白ワインがあまり好きではない場合や、赤ワインを飲まなくてはいけないならば、渋みが少なく、スムーズな飲み心地のライトボディの赤ワインを選びましょう。もちろん、ロゼもおすすめです。また、アルコール度数の高いワインは辛さをより引き立ててしまうということも覚えておきましょう。そして、強くてタンニンが多めのワインは渋みを強調してしまい、お料理の風味が分からなくなってしまいます。アルコール度数が低めの、ミディアムからミディアムライトボディのワインを選んでみてください。
スパイシーなお料理と相性のいい赤ワインは、ボジョレーやサンソーなどがおすすめです。しっかり冷やしたランブルスコは、その微発砲がお料理の香りや触感を引き立てるので、おすすめです。
4.スパークリングワインも忘れずに
スパイシーなお料理には、スパークリングワインもおすすめです。スパークリングワインを飲むと、口の中はさっぱりし、お料理の香りが一層引き立ちます。
一般的に、スパークリングワインはお料理との相性が良いので、たくさんの選択肢があります。ドライなワインは口の中でお料理の風味を引き立たせますので、アスティやドゥミ・セックなどがおすすめです。
5.迷ったときは、リースリング
スパイシーなお料理にどのワインを合わせたらいいのか、まだ迷ってしまうのであれば、リースリングを選べば間違いはありません。リースリングのうっとりするような香りは、スパイシーなお料理にはぴったりです。ドライなリースリングを選べば、お料理の風味が引き立ち、素敵なお食事のお供になること請け合いです。
おすすめのスパイシーフードとワインの組み合わせは?
- ゲヴュルツトラミネールとスパイシーなチキン・ティッカ・マサラ
ライチ風味のアルザスのゲヴュルツトラミネールをスパイシーなティッカ・マサラとジャスミンライスと一緒に召し上がってみてください。最高の組み合わせです。
- ドライなリースリングとタイのグリーンカレー
モーゼルの若いリースリングは、スパイシーなタイのグリーンカレーとよく合います。両方とも香り豊かで、お互いに味を引き立てあうので、おすすめの組み合わせです。
- ボジョレーとスパイシーなメキシカン・タコス
軽めのフルーティな赤ワインはメキシコ料理に使われるクミンやチリとの相性が最高です。もう一つ!ボジョレー・ヌーボーと韓国タコスの組み合わせもおすすめです!
- トロンテスとスパイシーなチャーゾー
アルゼンチンでは人気のある、でもあまり他では知られていないブドウから造られるトロンテスは、ベトナム料理の春巻きと相性が良く、辛さを調和する一方でその風味を引き立たせます。
- ブラケット・ダックイとスパイシーなアジア料理の炒めもの
甘く微発砲のイタリアワインは、スパイシーな炒めもの料理とよく合います。ブラケット・ダックイがない場合は、軽めのランブルスコを選んでみてください。