ワインと料理の相性
マルツィアーレはシチューや煮込んだ肉料理との相性がよく、この風味豊かで現代的な中華料理と相性が良いのもうなずけます。このワインはタンニンがしっかりしていてアルコール度数も高く、このジューシーな肉料理とはとてもバランスの良い組み合わせです。マルツィアーレに特徴的なアマローネの熟れた果実とドライフルーツのスパイシーな香り、そしてニュアンスのある後味は、この濃厚な味わいの料理とよく合います。
材料
- 牛の骨付きカルビ(オーストラリア産) 750g
- セロリ 30g
- 人参 30g
- 玉ねぎ 50g
- オイスターソース 50g
- 氷砂糖 5g
- イカ墨 2g
- フサスグリ 2g
- “シャーロン(Sherlone)”のアワビのつゆ 50g
- グリーンピース 2g
- ドング(Donggu) (繊細な味わいの醤油) 20g
調理法
- セロリ、人参、玉ねぎを3cm角に切る
- フライパンに骨付きカルビ、角切りにしたセロリ、人参、玉ねぎを入れる。骨付きカルビがひたひたにならない程度に水を加える
- 強火にして沸騰させる。スプーンで灰汁を取り除き、火を弱めて2時間半煮る
- カルビの骨を取り、4cm角に切っておく
- グリーンピースを茹でておく
- お皿にイカ墨を引く
- オイスターソース、アワビのつゆ、ドング醤油、氷砂糖、角切りにしたカルビ肉をフライパンに入れる。2分程強火でソースが煮詰める
- イカ墨を引いたお皿に盛り付ける
- グリーンピースとフサスグリを飾り付ける
ワイン
“マルツィアーレ” アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ DOCG (“Marziale” Amarone Della Valpolicella Classico DOCG)
ティナッツィ- キャンポピアン (Tinazzi – Campopian)
ワインの概要 | このワイン“マルツィアーレ”の名前は、アマローネのように力強い性格を持つ、ローマ神話の軍神マーズに由来しています。マルツィアーレ・アマローネのブドウは、標高600メートル以上に位置する12ヘクタールほどの広さのブドウ園にある優れた土地“ポデーリ・キャンポピアン”で栽培されています。 |
国 | イタリア |
地域 | ヴェネト州 |
醸造年度 | 2012年 |
ブドウ | コルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディナーラ |
色 | ガーネットのような赤色を帯びた深いルビー色 |
香り | 熟れた果実とドライフルーツの香りで、スパイシーでほっと温まるような後味 |
味わい | アルコールとタンニンのバランスよく、非常に飲みやすい |
アルコール度数 | 16% |
熟成 | 新しいフレンチオークやアメリカンオーク樽で12~18カ月間熟成 |
ワイナリー
エウジェーニオ・ティナッツィ氏が1960年代後半にガルダ湖の海岸に位置するカヴァイオーン・ヴェロネーゼでワイン造りを始めたことにより、カンティーネ・ティナッツィの歴史が始まります。
創設者の息子、ジャン・アンドレア・ティナッツィ氏は、18歳の時にはすでにビジネスを始めた父親の傍らで働いていました。ジャン・アンドレア氏の決断力と起業家精神のおかげで、このワイナリーは生産や市場において順調に成長していきました。
今日、ジャン・アンドレア氏は、娘のフランチェスカさんと息子のジョルジオさんと共に、ガルダ湖に面したラツィーゼにあるワイン生産工場を経営しています。事業が順調に、そして急速に成長したことを受けて、大きな可能性を秘めたヴァルポリチェッラ・バレーとプーリア州にも進出しました。
現在、カンティーネ・ティナッツィのワインは世界30カ国以上で販売されています。
オリジナルのワインと料理の組み合わせ
このガイド、そしてプログラム(“Chinese cuisines meet Italian wines”)は、“The I Factor Limited”の“MELIUS”の一環であるイタリアンワインバンク(the Italian Wine Bank)によって推進されています。このガイドは、香港にあるCCI(the Chinese Culinary Institute of the Vocational Training)、クラブチャイナ・イタリアンソムリエ協会(Club China AIS)、そして“Italian Wines World Summit”の協力によって実現しました。
このガイドは、これから数年間でより多くの支持を得られると思われる壮大なプロジェクトの第一歩として始まりました。このガイドは、新しい食文化の理解を促進すると同時に、イタリアのワイン市場の評価基準や中国、香港、マカオ、台湾、シンガポール、そして世界中で活躍する近代中華料理のシェフやレストランオーナーの紹介をすることを目的としています。
元のワインと料理の組み合わせはChinese Cuisines Meet Italian Winesをご覧ください。