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ワインの貯蔵と保管の方法

ワインセラーをデザインする

Wine Cellaring and Storage Strategies | Ultimate Guide for Collectors

最初に考えなくてはならないのは、もちろん、ワインセラーです。適切な保管場所がなければ、うっとりするようなワインのコレクションを作る意味がありません。高級ワインを保管し、しっかりと熟成させ、保管するためには、厳しく管理された環境が必要です。ワインを購入する前に、まずは、以下でご紹介するポイントについて考えてみてください。

温度調節

最大限にワインを熟成させることを考えると、特に熱帯の国では、温度調節がされた環境で保管しなくてはいけません。暑すぎたり湿度が高すぎたりすると、ワインが急激に熟成したり、ボトルの中で加熱されたり、コルクやラベルが破損したりして、せっかくのワインが台無しになってしまいます。また反対に、寒い時期にワインを全く火の気のない寒いガレージに置いておくと、ワインの中に不要なクリスタルが生じ、酒石酸が沈殿してしまいます。

震動

熟成期間中は、ワインは出来るだけ動かさず、過度な振動を与えないようにする必要があります。動かしてしまうと、瓶の中で澱がかき回されてしまったり、振動が常に与えられることによって熟成過程に悪影響を与えてしまったりします。ワイン用の冷蔵庫を購入するのであれば、ワインに振動を与えないようにモーターが適切に絶縁されているか、もしくは本体から取り外されているかを確認しましょう。

明かり

明かりはどんなワインにとっても有害なものですが、特に薄い色のワインや白ワインに与える影響は大きいです。太陽光や蛍光灯から発せられる紫外線はワインに含まれる化合物や分子を破壊し、ワインを通常よりもはやい速度で熟成させたり、熱を加えてしまったりします。ワインは暗所に保存し、ワインセラーには蛍光灯は使用しないようにしましょう。

まずは登録を!

在庫管理

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いくら在庫を把握していると思っても、恐らく全ては覚えていないのではないでしょうか。ぜひ、在庫管理に投資をして、ワインの飲み頃を逃さないようにしてください。ワインを長く熟成させ過ぎてしまっては、ただの無駄遣いになってしまいます。

ソフトウェア

かなり大きなワインセラーを持っていたり、数十本以上のワインを保管しているのであれば、在庫管理のために作られたアプリやソフトウェアを使ってみてください。保管しているワインのリストを作り、製造地域や製造者、収穫年によって分類したり、ワインの飲み頃時期を入力したりすることで、もう保管状態が分からなくなることはありません。ただし一つワインを開けたら、リストを更新するのをお忘れなく!

保管

新たにワインを購入したら、きちんと整理をして保管するようにしましょう。地域や収穫年、ブドウの品種によって分類し、すぐ見てわかる状態にしておきましょう。どのワインがどこにあるのかわからなければ、保管してあるワインを全て把握していてもあまり意味がありません。例えばブルネロをどこに保管したか忘れるわけがないと思うかもしれませんが、全てを覚えておくのは難しいものです。特に定期的にワインのコレクションの管理をしていないと、もうお手上げです。

購入する

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買い物をする前に、どうしてそのワインを購入するのか立ち止まって考えてみてください。ワインセラーの目的はなんでしょう?後々、希少価値が付いたワインを転売するための投資でしょうか?自分自身の楽しみのためでしょうか?それとも、製造者や収穫年などのバリエーションを評価し、学ぶためでしょうか?これからお話しするのは、ワインセラーを作っていく上で重要になってくる項目です。

予算

予算は、誰にとっても重要な項目の一つではないでしょうか。ワインセラーのためのワインを購入する前に、予算はどのくらいなのか、一年間でワインに費やす金額はだいたいどのくらいなのかを考えてみてください。こうすることで、全財産を非常に高価なバーガンディの赤ワイン3箱に費やさずに、赤ワイン、白ワイン、日常的に飲むワイン、特別な時に飲むワインなどに上手く予算を振り分け、ちょうどいいバランスでワインを揃えておくことができます。何も考えずに買い物ができるのは、富豪のような一部の人達だけです。

地域

ワインセラーには様々な地域のワインを揃えておきたいですか?それとも特定の国やワイン製造地域のワインだけを揃えたいですか?ワインを学ぶために理想的なワインセラーを作るのであれば、色々な地域のワインや同一品種のブドウから造られた世界中の異なる地域で醸造されたワインを揃えることです。こうすることで、ある種のワインを比較したり、ワイン製造地域ごとのバリエーションについて学んだりことができます。さらに、各地域で造られたワインが時間をかけてどのように熟成していくのかを知ることもできます。

あまり多くの地域に手を広げたくないのであれば、自分好みのワイン生産地を4つか5つ選び、これらの地域で造られたワインだけを集めてみるのはいかがでしょうか。お得な値段で購入したものの、結局飲むことのないようなワインでワインセラーをいっぱいにしてはいけません。ゲスト用に違うスタイルや地域のワインを数本用意しておくのもいいかもしれません。ただし、きっと飲まないだろうなと思うようなワインを買うようなことは避けてください。

収穫年

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どのような方法をとるにしても、いくつかの理由から収穫年はとても重要な要素です。個人的な楽しみのために買うのであれば、すぐに飲めるワインと熟成が必要なワインを上手に組み合わせて購入するようにしてください。熟成する時期が様々なワインを揃えられたら理想的です。ワインセラーに用意したワインの熟成時期が同じだと、飲めるようになるまで何年も待たなくてはいけませんし、熟成時期がきたら何本ものワインを一斉に消費しなくてはいけなくなります。ワインセラーを作り始めるときは収穫年の異なるワインや熟成させるためのワインを上手に組み合わせて用意し、その後も同じように収穫年や熟成のことを考えてワインを購入するのが一番いい方法です。

ワインセラーを投資のために作るのであれば、やはり収穫年には注意する必要があります。これは、将来的に価値が大幅に上昇することを見込んで様々な収穫年のワインを購入するゲームなのです。販売されたときにどの収穫年のワインが割高でどの収穫年のワインが割安なのかを判断し、将来的に見込みのあるワインを探します。

ワインについて学び、テイスティングをするためにワインセラーを作るのであれば、やはり様々な収穫年のワインを揃える必要があります。ただし、異なる収穫年の特定のワインやひとつの生産地のワインを集めるようにしてください。年代順に味わうことで、ワインがどのように熟成していくのか、自身がどのようなワインが好きなのか、今後、どんなワインを購入したいかなど学ぶことができます。

飲み頃

収穫年と関係のある話です。同一収穫年のワインをたくさん購入するのであれば、熟成時期が異なるワインを買うようにしましょう。同じワインを20ケース購入して、熟成時期に達した時に無駄にしないために何カ月も一種類のワインを飲まなくてはいけない、などと言うようなことがないようにしましょう。ワインセラーに保管してあるワインがどんな時でも飲み頃になる本数が多くなり過ぎないようにバランスよく揃えるようにしましょう。

潜在的な価値の上昇

将来的にワインを転売しようと思っているのであれば、ここでお話することを考慮に入れてみてください。転売価格が上がりそうだからという理由だけで、予算以上のワインや全く自分で飲む予定のないワインを買わないようにしましょう。ワインの転売は、最適な状態で保管され、購入履歴がはっきりしている場合のみ可能です。そのためにはかなりの時間と労力が必要になります。投資の元を取るために必要な長期にわたる保管費用に十分見合うほど価値が上昇するようなワインは滅多にありません。そのため、自分で楽しむためにワインを購入することをおすすめします。

どのくらいの量のワインを購入したらいいのでしょうか?消費習慣にもよりますが、特定のワインを一本だけ購入することはおすすめしません。5年、10年、25年とワインを熟成させたのに、一本だけしたワインがなかったらなんだかがっかりすると思いませんか?3本、6本、もしくは1ダース購入することをおすすめします。特定のワインを何本も用意してあれば、熟成過程を通して味わうことができ、どのようにワインが熟成するのか、追加して購入するかどうかを考えることができます。

もし投資目的でワインを購入するのであれば、6本もしくは12本入りのケースや何箱も同じワインを購入することをおすすめします。一本一本売るよりもケースごと転売する方がずっと楽なのです。

ローテーション

ワインセラーの在庫は常に入れ替わるようにしましょう。出ていくワインがあれば、新しく入ってくるワインもあるのです。在庫のローテーションがスムーズにするために、これからお話しすることを覚えておいてください。

季節もの

季節ごとに飲むワインを変える人は多いのではないでしょうか。暑い時期には、きっと若々しくキレがよく軽い白ワインやロゼワインを、冬にはそれまで熟成させてきた重めの赤ワインを楽しんだりするのではないでしょうか。そのような場合には、爽やかな白ワインを忘れずに補充するようにしておきましょう。そうしないと、夏の暑い日にぴったりのワインが何もない、ということになってしまうかもしれません!熟成させるためのワインを忘れずに追加しておくことの方が、すぐに飲むためのワインを追加するよりも簡単かもしれません。

在庫を管理する:どのくらいの量のワインを所持するか?

場合によってはあまり考える必要がないのかもしれませんが、ワインの在庫の量を適切に保管できるスペースの大きさにより異なります。また、コレクターの年齢を考慮する必要が出てくる場合もあります。本格的なワインの収集には何十年も時間がかかり、そのワインを消費する場合にも何十年もかかります。人生の後半に収集したワインがいっぱいに詰まったワインセラーを築き上げたいのか、それとも在庫を縮小していくのかを決める必要があります。

引っ越しやライフスタイルの変化など人生における様々な出来事が、壮大なワインのコレクションを持ちたいという思いや、それが実現可能なのかどうかということに影響を与えます。最終的に飲まなかったり、転売するつもりもないのに売らなくてはならないほど買い過ぎたりしないように気を付けましょう。

結論

何かしらのストラテジーを持たずにワインの収集を始めてしまうと、ワインセラーの管理をするのはなかなか難しくなります。どのようなコレクションを作り上げたいのか、どのように整理していくのかなど、ワインを揃え始める前に十分に検討する必要があります。ワインセラーを無計画に始め、きちんと整理していない場合、適切な保管がされなかったり、すっかり忘れて飲み頃を逃してしまったり、お金の無駄になってしまうかもしれません。前もって少し準備をするだけで、後々大変なことにならずに済むのです。

シーダー

シーダー・ストルテナウはシカゴを拠点とするワインライター、又、コンサルタントであり、テクノロジー業界で短期間働いた後、彼女は、あらゆる食に対しての関心が高かったのでワインに拠点が戻りました。彼女が特に注目しているのは、消費者がワインを買いやすくなることと、あまり知られていない品種に関心を持てるようになることです。シーダーは現在、ワインの小売業で仕事をしているほか、ワインに関する記事を書いたり、小規模生産者のブランド開発に関するコンサルティングを行ったりしています。

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