タイのワイン生産地域とワインマップ

タイのワイン生産地域とワインマップ
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多くの旅行者にとって、タイは観光、文化、食べ物などの分野において魅力的な場所です。しかし、タイではワインよりもビールや他のアルコール飲料が人気があるので、ワインは歴史的にみてもタイの文化ではあまり重要な要素ではありませんでした。

1960年にタイで最古のブドウ園の一つがテーブルグレープ(ワインやジュースの生産を目的ではなく、そのまま食べることを目的として生産されるブドウ)の生産のために作られました。タイは北半球の緯度5-20度のところに位置し、他の東南アジアの国々と同様にとても暑く、湿度が高い場所です。熱帯気候で菌やバクテリアによる病気があり、ブドウ栽培が困難でした。さらに、ブドウの木が休眠する期間の気候が不安定であることもその一因でした。

しかし、このような困難を高品質のワインを造るためのチャレンジの機会だと捉え、タイにワイン製造者は様々な適応技術やブドウ栽培の技術を取り入れました。現在では、タイワインは国内外を問わず人気を得、厳しい生産環境にも関わらず生み出される素晴らしい新たな地のワインとして認識されるようになりました。

タイには主に4つのワイン生産地域があり、土壌組織も気候条件も様々です

1. タイ北部 

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タイ北部のワイナリーは、バンコクの北800キロメートルのところにあり、広さは40エーカーほどです。プールア郡のシャトー・ドゥ・ルーイワイナリーや、ピチット県のシャトー・シャラ・ワン、チエンラーイ県のマエ・チャンワイナリーなど、有名なワイナリーがあります。

地形的には、海抜300-600メートル、北緯17-18度のところに位置します。土壌は生産地域ごとに異なりますが、砂利と赤色土や石灰岩が混じっています。1月から3月までの収穫期の気温は10-25度で、この地域で栽培される最も人気のあるブドウはシラーズ、テンプラニーニョ、ドルンフェルダー、デュリフです。

2. ナコーンラーチャシーマー県カオヤイ

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カオヤイはタイで最も人気のあるワイン生産地域です。バンコクからも近く、車で2時間半ほどのところにあります。240エーカー以上の広さのブドウ園とワイナリーがあるこの地域は、海抜300-550メートル、北緯14.3度のところに位置します。

赤色土と石灰岩の土壌のこの土地は、1月から3月の収穫期には気温が15-20度になります。この地域の西部にはPBバレーやグランモンテなどの有名なワイナリーがあり、東部にはシャトー・ド・ブルムがあります。シラー、テンプラニーニ、シュナン・ブラン、コロンバール、カベルネ・ソーヴィニヨンがこの地域で栽培される人気のあるブドウです。

3. プラチュワップキーリーカン県フワヒン

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バンコクから車で3時間ほど南西に移動すると、フワヒンのビーチ近くにブドウ園があります。海抜150-200メートルほどに位置するこの地域は平地で、ローム質の土壌に砂浜の海岸があり、海からの風が常に吹いています。

この土壌と海から吹く風のおかげで、この地域では国際品種のブドウが良く育ちます。フワヒンにあるブドウ園とワイナリーの広さは、現在、約95エーカーほどで、サイアムワイナリーで造られるモンスーン・シラーズが有名です。コロンバール、ヴィオニエ、マスカット、シュナン・ブラン、サンジョヴェーゼ、シラーがこの地域で栽培される人気のあるブドウです。

4. チョンブリー県パタヤ

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パタヤは海に近いもうひとつのワイン生産地で、バンコクから南東に2時間ほど車で行ったところにあります。シルバーレイク・ワインヤードはこの地域のパイオニアで、32.86エーカーほどの広さがあります。

海抜110メートルのところにあり、1月から3月の収穫期の気温は20-24度です。シラー、シュナン・ブラン、コロンバールがこの地域で栽培される人気のあるブドウです。

タイでは、どのようなワインが生産されているのか

ブドウからワインを造る以外にも、タイのワインメーカーはパイナップル、ローゼル、パッションフルーツ、マルベリーなど様々な果物やこれらの果物と健康に良いとされるタイのハーブなどを合わせてワインを醸造しています。

心身ともに活性化させてくれるブラック・クラチャイワインや高濃度のタンニンと抗酸化物質を含むサントールワインなどが挙げられます。さらに、スパークリングワインなど様々な種類のワインも醸造しています。

タイ産のワインは口当たりが良く滑らかでフルーティなものが多く、スパイシーなタイ料理とよく合います。そして、とても香りが良いもの特徴です。このような特徴のタイ産のワインは国内外ともに人気があり、輸出量は順調に伸びています。世界中のタイレストランでは、タイ産のワインを用意してあり試すことができます。

タイは他のワイン生産国とは少し違いますが、とてもユニークで柔軟性があり、世界的に見てもとても興味深いワイン生産地のひとつと言えます。

Onph

執筆者 オンフ

タイ出身のオンフは大の旅行好きで、幼いころにブドウ園に恋をしました。数年間、食品業界で経験を積んだあと、ワイン業界に飛び込み勉強をしました。今では真のワイン愛好家として、その知識を読者のみなさんに届けています。

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